ある職場

Introduction

実在したセクシャル・ハラスメント事件に基づき、
その後日談として創作されたフィクション

本作は、実在したセクシャル・ハラスメント事件に基づき、その後日談として創作されたフィクションである。監督はベルリン国際映画祭でワールドプレミアされた『フタバから遠く離れて』等、ドキュメンタリー映画も制作している映画作家の舩橋淳。リサーチしていくなかで、密室で起こったハラスメント事件の当事者が、セクハラそのものの辛さに加え、その後、職場組織の中で、どう生きてゆくのか、周囲との関係が本当に辛いと言う声を聞いたのが制作の始まりだった。当初はドキュメンタリー映画として映画化を考えたが、実在の人間を映すと、個人名や職場を特定される恐れもあり制作は困難と判断。改めてフィクションとして再構成することになった。

それぞれの善意、思惑、そして悪意―
ある職場の風景から見えてくる日本社会の歪み

シナリオは無く舞台設定だけ与えられた俳優たちが、即興に近い演技で演じているのも本作の見どころのひとつだ。言いよどみや、リアルな会話のぎこちなさは、まるで観ているものが実際にその場に立ち会っているような感覚を与える。
それぞれの善意、思惑、そして悪意。日本社会に蔓延する同調圧力の空気は、いつしか無意識の悪意のかたまりとなり、二次加害、三次加害と更に増幅していき被害者を益々孤立させていく。それはどこにでもある「ある職場」の風景なのかもしれない。
わたしたちはどのように、その加害と向き合えばよいのか? ジェンダーギャップ、ハラスメント問題が日常的に取り沙汰される昨今。本作は、今後の日本社会への大いなる警鐘と言えるだろう。

Story

東京を中心に全国展開している一流ホテルチェーン<HOTELアストンヴィラ>で、フロントに務める女性職員、大庭早紀が、密室で上司によりセクシャル・ハラスメントを受けた。事件は瞬く間にホテルの内外に知れ渡り、SNS上で誹謗中傷を浴びて炎上する事態に発展する。暗い職場の空気にげんなりしたホテルスタッフたちは、あるとき湘南の海辺にある社員用保養所へ2泊3日の小旅行を企画した。

せっかく海にやってきたのに、早紀はスマホに張り付いていた。ネットで繰り広げられるバッシングが心配で気が気でないのだ。同僚たちは「放っておいてバカンスを楽しもう」とアドバイスするが、早紀はSNSの掲示板にレスを続け、それがさらに炎上を生み、泥沼にはまってゆく。

この小旅行は家族や恋人の同伴も可とされており、中には問題を抱えた人間もいた。
ゲイカップルの拓と修は、職場でのカミングアウトをしておらず、修はそれが不満だった。独身中年の野田は、職場の内外でいろんな女性関係を作っており、毎度保養所に新しい女性を連れてきてはお騒がせしていた。新入りのボーイ篠田は、ホテルスタッフの人間関係を快く思っておらずサボタージュを企んでいた。仄かに早紀に好意を持つ御所は、その下心から今回の旅行を企画したのだった。寡黙でネットオタクの小林も同じく早紀に心を寄せており、彼女が一番頼りにしてい先輩女性木下に恋愛相談を持ちかけていた。そして、御所の友人で旅行に特別参加したフリーランスライターの小津は、カメラを片手にこのドロドロとした職場の人間模様を冷ややかに観察していた。

バカンス3日目。腹に悪意を抱えた篠田は、人間関係をさらに混乱させようとする。SNS上の早紀バッシングの急先鋒「名無しのいっち」が、旅行のメンバーの中にいることを突き止め犯人探しを始める。部屋に皆が揃った時、SNSアプリの電話機能で「名無しのいっち」に電話することを提案。もし彼が参加メンバーの中にいれば、その人間のスマホのベルが鳴るはず。皆、互いに腹を探り合い、相互不信に陥る。参加者はめいめいばらばらに解散するのだった。

皆が働く職場を守るため、善意で話してきたのに、なぜ食い違い、対立し、バラバラになってしまったのか。バカンスに来たはずのホテルスタッフたちは、自問自答するのだった…。

Director's Statement

僕は映画作家として時代の無意識を描き出したいと考えている。
ずっと気になり続けていた
この国のジェンダー不平等の問題に向き合ってみようと思い
撮りあげたのが、「ある職場」である。

この作品は、今の社会がいかに未成熟かを描きだしている。
人権意識の希薄な人間が寄り集まり、
正しいことと間違っていることの線を引く事ができないとき、
混乱は続くしかない。
人間関係は悪化の一途を辿り、 誹謗中傷の二次被害は様々な善意と悪意に翻弄され、
広がり続ける。

差別意識が微塵もない加害者の悪意、穏便に揉み消そうとする上司の保守意識、
互いを疑う同僚たちの闇、そして傷ついた被害者女性の悲哀
―― 心の奥底に降りてゆくような精神の映画にしたいと考え、モノクロームの色調を選んだ。

人間の弱さと愚かさが露呈した大混乱のあと、 本当に大切なものとはなにか?
と問いかける映画になってほしいと願っている。

『ある職場』監督 舩橋淳

僕は映画作家として
時代の無意識を描き出したいと考えている。
ずっと気になり続けていた
この国のジェンダー不平等の問題に向き合ってみようと思い
撮りあげたのが、「ある職場」である。

この作品は、今の社会がいかに未成熟かを描きだしている。
人権意識の希薄な人間が寄り集まり、
正しいことと間違っていることの線を引く事ができないとき、
混乱は続くしかない。
人間関係は悪化の一途を辿り、
誹謗中傷の二次被害は様々な善意と悪意に翻弄され、
広がり続ける。

差別意識が微塵もない加害者の悪意、
穏便に揉み消そうとする上司の保守意識、
互いを疑う同僚たちの闇、そして傷ついた被害者女性の悲哀
―― 心の奥底に降りてゆくような精神の映画にしたいと考え、
モノクロームの色調を選んだ。

人間の弱さと愚かさが露呈した大混乱のあと、
本当に大切なものとはなにか?
と問いかける映画になってほしいと願っている。

『ある職場』監督 舩橋淳

Profile

主演|平井早紀〈ひらいさき〉

1993年3月11日生まれ、大阪府出身。
国際映画祭で数々の賞を受賞した映画『飢えたライオン』(18/緒方貴臣監督)でデビュー。『ミスiD 2018ファイナリスト』に選出され、公式SHOWROOMでは1000日以上の連続配信を継続中。主な出演作に、映画『魔法少年☆ワイルドバージン』(19/宇賀那健一監督)、ドラマ『私たち、結婚式できますか?』(21/平岩憲和演出)『お耳に合いましたら。』(21/松浦健志演出)、MV『ウォルピスカーター 2019年度 ウォルピス社“大”株主総会』(19/上原拓治監督)、舞台『シーチキンサンライズ』(19/友澤晃一演出)、モデルとして雑誌『ビデオSALON』(18~)。公開待機作に映画『往訪』(宇賀那健一監督)。映画・ドラマ等、俳優・モデルを中心に活動している。

監督|舩橋 淳〈ふなはし・あつし〉

1974年生。東京大学卒業後、ニューヨークで映画制作を学ぶ。第1作『echoes』(2001)が仏アノネー国際映画祭で審査員特別賞・観客賞。第二作『ビッグリバー』(2006、主演オダギリジョー)はベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭等でプレミア上映された。2005年アルツハイマー病に関するドキュメンタリーで米テリー賞を受賞。2012年福島原発事故を描いた『フタバから遠く離れて』は、ベルリン国際映画祭でワールドプレミア、音楽を担当した坂本龍一とともに登壇。世界に向けフクシマの窮状を訴え、その後世界40カ国以上で公開された。2013年メロドラマ『桜並木の満開の下に』(主演:臼田あさ美、三浦貴大)はベルリン国際映画祭へ5作連続招待の快挙。他に『小津安二郎・没後50年 隠された視線』(2013, NHKで放映)、『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY OF NMB48』(2016)など。2018年日葡合作の劇映画『ポルトの恋人たち 時の記憶』(主演柄本祐、アナ・モレイラ)を監督。柄本佑はキネマ旬報最優秀男優賞に輝いた。2020年ハラスメントとジェンダー平等を描く新作「ある職場」を監督した。
オフィシャルHP:www.atsushifunahashi.com

Trailer

Credit

[第33回東京国際映画祭 TOKYOプレミア2020出品作品]

監督、撮影、録音、脚本、編集:舩橋淳

出演:
平井早紀、伊藤恵、山中隆史、田口善央
満園雄太、辻井拓、藤村修アルーノル、木村成志
野村一瑛、万徳寺あんり、中澤梓佐、吉川みこと、羽田真

カラリスト:織山臨太郎
ポストプロダクションアドバイザー:山崎裕
コンフォーミング:藤井亮介
サウンドスタジオ:1175 Boylston Studio
整音・ミックス:伊藤建介 編集アシスタント:前川篤史
英語字幕:石原Ivy Oldford雪子
Subtitle Integration:Kevin Mcgue
宣材デザイン:IFF graphics

ワークショップ:岡田華奈 出演:矢口文一
協力:104 co ltd、秋山珠子、植山英美、阿久津光、鈴木蓮

製作・制作:株式会社BIG RIVER FILMS

アソシエイト・プロデューサー:
黒川和則 田中康雅 株式会社DNA通信
みやたにたかし ペロ 中村俊也
プロデューサー:舩橋淳

2020年/135分/カラー&モノクロ/16:9/DCP
ワールドセールス:ARTicle Films 植山英美
配給・宣伝:BIG RIVER FILMS

<撮影協力>

東京地方労働組合評議会  株式会社東京労働会館
(有)スターダス・21  FUNGO 成田雅嗣

公益社団法人藤沢市観光協会
湘南藤沢フィルム・コミッション
谷川雅美  江の島サムエル・コッキング苑
藤沢市
江の島シーキャンドル(展望灯台)  江の島エスカー
江ノ島電鉄株式会社  日本三大弁財天・江島神社
宗教法人江島神社  江の島弁財天仲見世通り
江の島振興連絡協議会  湯浅裕一
(有)紀の国屋本店  (株)中村屋羊羹店
江の島市民の家
神奈川県 藤沢土木事務所 許認可指導課
湘南江ノ島シーサイド・ゲストハウス
株式会社 AS ONE STYLE

寺薗不動産株式会社  株式会社マナマナ

<クラウドファンディング協力>

株式会社MotionGallery
大高健志  上本聡

太田啓子(弁護士/湘南合同法律事務所)
青龍美和子(弁護士/東京法律事務所)
渡辺てる子  浜田敬子
松中権(NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表)

NPO法人 独立映画鍋
下北沢 アレイホール  赤松立太

エスパース・サロウ(株式会社 新日本映画社)
株式会社オデッサ・エンタテインメント
株式会社 朝日新聞社

<クラウドファンディング・サポーター>

山口広規  伊藤 とし枝  入村 夏実  t.funahashi  永山直道
oosa  ケン  MASATO YAMAUCHI  Hirano Tomoyasu  松本 秀英
田中内科クリニック  大川卓弥(おおかわ たくや)  毛利 正道  内田 潔  伊藤 徳裕
Nahoko ONO  木村 建哉  Norio Higai  (栗村)KurimuLove洋一  柳澤 円・史樹
KINOSHITA TAKASHI  Etsuko Yashiro&Ken Kimura  ましましくん。  Hara Tomoko
目良誠二郎  土方 正実  まいたひろみ  赤松立太  兵藤 千鶴
湯川 喜仁  菊地 眞幸  宮尾 節子  吉松 幸彦  田中 清一
寺嶋貴樹  KAZUHITO MIZUNO  保坂 泰介  与那嶺 龍二  kuwaG
高橋絵麻  青龍美和子  Aki Shibuya  長嶋 あけみ  深田 晃司
菅原 慶乃  木村 朗子  ASAYA Yoga Studio  長谷川 渡  高橋 博子
Hizuki Isogai  阿部 浩美  おやま きゆみ  Kiyumi Oyama  耿 昕
earo  Ruriko  ながT  安田 純一  田中 陽太郎
荒川 祐二  Maya Harada  鶴見 Justin ヤスヒサ  田原泰人  つさかたくじ
Daisuke Kurioka  冨岡厚志  浜井道子  大阪星光学院28期 仁賀愼二(にがしんじ)  篠原くるみ
泉恵子  小川郁子  橋本佳子  尾上太一  脇山拓
tazz  竹平千恵  岡部愛  鳥越慎一郎  石田恒久
Shinobu M  阪口佳代  Shingo Tanibuchi  古川香月  野村良江
こばやしみゆき  Ryuichi Risto Miyazaki  綾部浩司  shiho Kataoka  まるちゃん
祝大輔  野上信子  大内弓子  鶴岡明史  ムラマツヨシオ
山田治宗  edgebox inc.  Tamotsu Ikegaki  大野典宏  小川直人(OGAWA Naoto)
真野明日人  幾島幸子  小畑洋子  大隅琴子  古川琢朗
砂子啓子  むすび  高橋英明  吉川成美  黒野和子
谷岡理香  オバタヒロシ  友田景  本田精一  中島智子
中村泰久  谷元浩之  弘中寛太  三浦和己  一瀬恵美
小川大介  Hiroaki Matsugae  紫  太田啓子  MAEHARA Minoru
得能絵理子  橋本真  清水康晴  Mitsue Eguchi  坂本吉隆
大下由美  阪本総雄  松風ユリヤ  田中典子  J.HATA
福山将史  井之上伸也  橋本啓志  青木誠也  角野渉
Keiko Sato  村瀬英貴  OSAMU KAMATSUDA  木村牧子  秋山珠子(Akiyama Tamako)
大西真由美  中村寛子  池江美恵子  西川由美  花島希美
Takeshi  小原美由紀  Keiko Takayama  土屋豊  大澤未来
Tokio OOHARA  内本達也  TANAKA HIROKO  山岡瑞子  小林崇人
川添歩  黒川愛  山根幸太郎  森瑞枝  TOMOKO
だんのたけみ  クリストッフェル ラーゲ クランツ  山下徳久  木下竜
けいこ  松本花  千葉信行  斉藤賢爾  Takuya Sasaki
土井  奥間勝也  Reiko Yamamoto Studio  久藤今日子  會津格
小林昌彦  丸山裕美  高橋和男  下田濟二郎  小林直美
げんだたかゆき  大滝正宏(オオタキ マサヒロ)  五十嵐幸子  Atsuko Nagayasu  渡辺おさむ
おぎちゃん  ハジメ  辻野貴大  小田修市  SEIL'S academy
迫水ヒサ  大田直人  妹尾敏弘  上垣慎一  髙木祥衣
下田濟二郎  Yukiyo Yokoyama Gazzah  Tomoyuki Kawabe  御茶ノ水太郎  根来ゆう
裏地圭(goodloser)  石坂史朗  島袋洋子  Sugar Nat  MENEDEUX 御園ひろ子
田中陽子  野崎昌俊  NOBU  堀潤

<クラウドファンディング・サポーター>

山口広規  伊藤 とし枝  入村 夏実  t.funahashi  永山直道  oosa  ケン  MASATO YAMAUCHI  Hirano Tomoyasu  松本 秀英  田中内科クリニック  大川卓弥(おおかわ たくや)  毛利 正道  内田 潔  伊藤 徳裕  Nahoko ONO  木村 建哉  Norio Higai  (栗村)KurimuLove洋一  柳澤 円・史樹  KINOSHITA TAKASHI  Etsuko Yashiro&Ken Kimura  ましましくん。  Hara Tomoko  目良誠二郎  土方 正実  まいたひろみ  赤松立太  兵藤 千鶴  湯川 喜仁  菊地 眞幸  宮尾 節子  吉松 幸彦  田中 清一  寺嶋貴樹  KAZUHITO MIZUNO  保坂 泰介  与那嶺 龍二  kuwaG  高橋絵麻  青龍美和子  Aki Shibuya  長嶋 あけみ  深田 晃司  菅原 慶乃  木村 朗子  ASAYA Yoga Studio  長谷川 渡  高橋 博子  Hizuki Isogai  阿部 浩美  おやま きゆみ Kiyumi Oyama  耿 昕  earo  Ruriko  ながT  安田 純一  田中 陽太郎  荒川 祐二  Maya Harada  鶴見 Justin ヤスヒサ  田原泰人  つさかたくじ  Daisuke Kurioka  冨岡厚志  浜井道子  大阪星光学院28期 仁賀愼二(にがしんじ)  篠原くるみ  泉恵子  小川郁子  橋本佳子  尾上太一  脇山拓  tazz  竹平千恵  岡部愛  鳥越慎一郎  石田恒久  Shinobu M  阪口佳代  Shingo Tanibuchi  古川香月  野村良江  こばやしみゆき  Ryuichi Risto Miyazaki  綾部浩司  shiho Kataoka  まるちゃん  祝大輔  野上信子  大内弓子  鶴岡明史  ムラマツヨシオ  山田治宗  edgebox inc.  Tamotsu Ikegaki  大野典宏  小川直人(OGAWA Naoto)  真野明日人  幾島幸子  小畑洋子  大隅琴子  古川琢朗  砂子啓子  むすび  高橋英明  吉川成美  黒野和子  谷岡理香  オバタヒロシ  友田景  本田精一  中島智子  中村泰久  谷元浩之  弘中寛太  三浦和己  一瀬恵美  小川大介  Hiroaki Matsugae  紫  太田啓子  MAEHARA Minoru  得能絵理子  橋本真  清水康晴  Mitsue Eguchi  坂本吉隆  大下由美  阪本総雄  松風ユリヤ  田中典子  J.HATA  福山将史  井之上伸也  橋本啓志  青木誠也  角野渉  Keiko Sato  村瀬英貴  OSAMU KAMATSUDA  木村牧子  秋山珠子(Akiyama Tamako)  大西真由美  中村寛子  池江美恵子  西川由美  花島希美  Takeshi  小原美由紀  Keiko Takayama  土屋豊  大澤未来  Tokio OOHARA  内本達也  TANAKA HIROKO  山岡瑞子  小林崇人  川添歩  黒川愛  山根幸太郎  森瑞枝  TOMOKO  だんのたけみ  クリストッフェル ラーゲ クランツ  山下徳久  木下竜  けいこ  松本花  千葉信行  斉藤賢爾  Takuya Sasaki  土井  奥間勝也  Reiko Yamamoto Studio  久藤今日子  會津格  小林昌彦  丸山裕美  高橋和男  下田濟二郎  小林直美  げんだたかゆき  大滝正宏(オオタキ マサヒロ)  五十嵐幸子  Atsuko Nagayasu  渡辺おさむ  おぎちゃん  ハジメ  辻野貴大  小田修市  SEIL'S academy  迫水ヒサ  大田直人  妹尾敏弘  上垣慎一  髙木祥衣  下田濟二郎  Yukiyo Yokoyama Gazzah  Tomoyuki Kawabe  御茶ノ水太郎  根来ゆう  裏地圭(goodloser)  石坂史朗  島袋洋子  Sugar Nat  MENEDEUX 御園ひろ子  田中陽子  野崎昌俊  NOBU  堀潤

Comment

ハラスメント事件の多くは、被害者は声も上げられず、事件として扱われることもない。
周囲の「無関心」とともに葬られてしまう。このままでいいのか。
映画は、真正面からこんな疑問をつきつける。

望月衣塑子|ジャーナリスト

セクハラが横行する職場――共同体の文化を変える方法ははっきりしている。意思決定が可能な上層部に女性を増やせばいいだけのことだ。問題は答えが見えているそれがいつまでも実現する気配がないことにある。一体何が「変える」ことを許さないのか。この映画は不可視化され、固着した日本社会の「変わらなさ」の源泉を見事に描き出している。

津田大介|ジャーナリスト/メディア・アクティビスト

ドキュメンタリーかと思ったほど、迫真のリアリティに戦慄した。
セクハラという言葉の中に、屈辱や孤独や偏見や差別や無知がいっぱい詰まっている。
すべての人が絶対に見るべき映画。

桐野夏生|小説家

やはりモノクロームは落ちつくといった漠たる郷愁を超えたところで、
この黒白画面には映画の現在に触れる迫力が漲っている。必見である。

蓮實重彦|映画評論家

これが日本の共同体の活写なのかもしれない。
仲間が大事だ、信じることだ、僕が、私が守る、と取り憑かれたように繰り返される言葉の上滑りは、目を覆いたくなる。そんな少年漫画的な団結のイデオロギーに飲み込まれて、誰も本音や苦痛を言い出せず、船ごと沈んで行くのは、この国の共同体のお家芸だろう。こんな職場はいやだ。こんな職場がほとんどなのか? 私の職場も? 嘘でしょう? ものすごく嫌な汗が出る。

西川美和|映画監督

それぞれのキャストの台詞に、いくらかの違和や嫌悪を抱いて身も心も軋みました。
それは現在進行形で、僕たちの社会の至る所で、誰かが感じている痛みの切れ端なのだと思います。より良い社会にするためには、自分もその変化の一部でなければならないと、映画を見て改めて決意しました。

後藤正文|ミュージシャン

これは「ある職場」のリアルな再現ではない。これは映画という実験室なのである。
「皆殺しの天使」のように、閉じられた部屋を出ることができない私たちは、俳優とともにこの耐え難い物語を、つまり私たちの現実を生きる。辛くとも、そこに世界との絆がある。

諏訪敦彦|映画監督

見ていられない、そう思って映像から目を背けたくなった。理由は明白だ。そこには自分が立っていたからだ。「些細なこと」だと思いこまされ沈黙もした。空気に加担し、空気にのまれた。もう「ある職場」を繰り返してはいけない。だから僕はこの作品を何度でも見返す。

堀 潤|ジャーナリスト

楽しい社員慰安旅行がどんどん日本社会の暗部の縮図と化してゆく。
この切実な怖さは映画でしか表現できないだろう。

山根貞男|映画評論家

日本の組織に宿る狂気を描いた「コメディ」だと信じたいけれど、 これは私の周りにもあるリアルだ。「私」がどんな言葉で、仕草で、他人と接し、関係性を作っていくのか、鋭く突きつけられる。

日向史有|ドキュメンタリー監督

FUNAHASHIは最もリアリスティックな形で、#MeToo運動が日本には到達していないことを示してしまった。

パノス・コザタナシス|映画評論家、Asian Movie Pulse誌

あまりのリアリティに胸を抉られる思いでした。
個人の痛みよりも組織の表面的な調和を最優先してしまう
事なかれ主義集団の生あたたかいノリの気持ち悪さ、不気味さを、
ここまでリアルに表現できるのかと感動しました。

大橋未歩|フリーアナウンサー

Theater

エリア 都市 劇場名 公開日
関東 中野区 ポレポレ東中野 上映終了
  中野区 ポレポレ東中野〈アンコール〉 上映終了
  渋谷区 代官山シアターギルド 8/7(日)・8(月)・11(木)・12(金)・13(土)
  横浜市 シネマ・ジャック&ベティ 上映終了
  深谷市 深谷シネマ 上映終了
関西 大阪市 第七藝術劇場 9/10(土)-